ワーホリ｜カナダでのSIMについて

ワーホリや留学でカナダに渡航する方は、カナダ用のSIMを準備する必要があります。
私は2022年9月にカナダに渡航したのですが、当時はコロナの関係で渡航前にArriveCANというアプリを登録しておく必要があり、カナダの電話番号の登録が必須でした。そのため、渡航後にSIMの契約をするのではなく、渡航前にSIMの契約をして電話番号を取得する必要がありました。

現在は（2024年9月）、ArriveCANのアプリは登録せず渡航できるようになっているので、事前に電話番号を取得する必要はありませんが、カナダ渡航後にSIMの契約をするのが不安な方や、手頃な価格で日本語対応しているサービスを利用したい方にはおすすめのサービスなので、参考にしてください。

Phone Box

私が使っているカナダのSIMは、Phone Boxという会社で契約したものです。
特徴としては、

日本語対応している
渡航前に日本でオンラインで契約することができる
回線はカナダ大手のTelus（2024年8月末まではRogersでしたが切替が必要で新しいSIMが送られてきました）
4G、5G対応
SIMはカードタイプとeSIMタイプが選べる
カナダ国内通話、国内外SMSが無料
最大3ヶ月休会ができる（ワーホリからワークビザへ切り替えのため、一時帰国した時に使いました）
手頃な料金プラン

私が今契約しているのは、50GB $35.00／月のプランです。
家も職場もWi-Fi環境なので全然50GBも必要ないのですが、これが一番低容量で安いプランです。2024年8月にPhone Boxからお知らせがあって、契約を切り替える必要があったので切替の手続きをしたのですが（その際に、SIMが変わってRogersからTelusに変わって料金プランも変わりました）、それまでは、15GB $45／月のプランでした。

Phone Boxで選べる料金プランは（2024年9月現在）、

容量／月	料金／月
50GB	$35
75GB	$40
85GB	$50
100GB	$60

です（Taxは別）。

TelusやRogersなどの大手キャリアやカナダ国内の代理店でSIMを購入するとどれくらいの料金プランなのかは分かりませんが、Phone Boxの料金プランもコスパ的には良いのではないでしょうか。

私的によかったのは、一時帰国時に休会できるサービスです。ワーホリの1年を終えて、ワークビザの承認がおりるまで日本に一時帰国していたのですが、その際に休会サービスを利用しました。最大3ヶ月休会できるので、その間は月額料金を支払う必要がありませんでした。
ビザの承認がおりるまで何ヶ月かかるかわからなかったのですが、カナダに戻ってきた時に電話番号が変わると手続きなど色々面倒そうだったので、解約はせず休会にしました。
結局、5ヶ月半後にカナダに戻ってきたので、少しは支払う必要がありましたが、3ヶ月分無料になっただけでもよかったです。

Phone Boxの注意点

1GB超過ごとに$15の超過料が発生する点です。もともと大容量なので超過することはありませんが、もしも超えてしまった時にはとても高額になってしまう可能性があります（日本だと1GB 500円で追加できていたのに）。
それも、Phone Boxからは超過時に注意喚起などは特に無いみたいで、自分自身で使用容量をチェックしていないと分からないようです。なので私は念の為、スマホ側に使用容量の注意喚起を出す設定をしています。

海外SIMを使うにあたっての条件

旅行などで日本以外の国のSIMを利用したことがある方はご存知だと思いますが、海外のSIMを使う場合に前提として、SIMロックを解除しておく必要があります。最近は格安SIMを使っている方も多いので、SIMロックが解除された端末（スマホ）を利用されている方は問題ありませんが、大手キャリアで契約し端末も購入されている場合はSIMロックが解除されていません。
例えば、ソフトバンクでiPhoneを購入し、ソフトバンクのSIMを利用している場合は、ソフトバンクのSIMしか利用できないようになっています。SIMロックを解除すると他のキャリアのSIMや、もちろん海外のSIMも利用できるというわけです。

SIMロックが解除されていない端末をご利用の方は、海外渡航前に、SIMロックを必ず解除してから渡航するようにしてください。SIMロックの解除については、各キャリアによって異なると思うので、ご自身で調べてみてください。

楽天モバイルの海外利用

もう一つ、楽天モバイルのSIMも契約しています。というよりも、日本在住時から楽天モバイルを利用していて、解約せずそのままカナダに来ています。
私のスマホはデュアルSIM対応なので、TelusのSIMと楽天モバイルのSIMの2枚がセットされている状態です。

ワーホリの時は1年間だけのつもりだったので、電話番号が変わるのが嫌で解約せずにいました（大手キャリアの場合は、電話番号預かりサービスがありますが、楽天モバイルはありませんでした）。ですが、ワークビザに切り替えてからも解約せずにいる理由は、楽天モバイルは海外での通信が月々2GBまで無料でできるからです。

旅行好きな私は、カナダ在住中アメリカに行ったり、日本に一時帰国した時も旅行をしました。その際に、現地でSIMを購入せず楽天モバイルをそのまま利用できたのが便利だったので、今も解約せずにいます。旅行先に着いたら、楽天モバイルのSIMをONにするだけで通信可能なので、現地でわざわざSIMを買いに行く手間や時間は不要です。
楽天モバイルは月々の通信が3GBまでは880円なので、消費税など諸々合わせても月々支払っているのは1000円くらいです。

楽天モバイルで海外利用に対応している国は、2024年9月現在73カ国ですが、私が行ったオランダ、ポーランドでは、全然繋がりませんでした（対応国に含まれています）。そのため、空港やホテルでWi-Fiを繋ぎ、Googleマップのオフラインマップを事前にダウンロードしました。旅慣れしているのと、歩いたり旅行先の公共交通機関を使うのが好きでUberなどのサービスを使わないので、マップさえ使えればあまり困りません。なお、アメリカ、マレーシア、タイでは問題無く普通に使えました。

あともう一点便利な点としては、日本の各銀行やクレジットカード、その他のサービスを全て日本の電話番号で登録しているため、カナダからアクセスしようとするとワンタイムパスワードが日本の電話番号に送信されることがたまにあります。そういった場合は、SIMを一時的に楽天モバイルに切り替えることでワンタイムパスワードを受信することができます。何度かそういったケースがあったので、もし楽天モバイルを解約していたら、すべての電話番号の情報を日本にいる家族の電話番号に変更する必要があったり、ワンタイムパスワードを求められた時は家族に聞く必要があるので、大変助かっています。